十分の旅
「十分」と言っても、10分間のことではない。
台北駅から東部幹線で、まずは「瑞芳」駅まで行く。
それから、ローカル鉄道の平渓線で向かった先にあるのが「十分」
台湾のナイアガラと言われる「十分瀑布」!
川沿いを走るため、台北市内とは違い車窓の景色が楽しめたり、民家のすぐ脇を通り抜けたりするので、列車に乗っているだけで
「十分」楽しめる!?
5月10日、日曜日。快晴。
滝を癒しを求めて「十分」に向かった。
まずは、切符を購入しなければ。
窓口に行って話せば買えるんだろうけど、今日は券売機に挑戦。
線の種類・列車の種類・発車時刻などがのっている画面を何度も操作して、やっと購入成功。
無事に「瑞芳」までは行けそうである。
電車が来るまで時間があったので、ホームで物珍しげにあちこち見ながら待ってたら、遠くに電車がとまってる。
いつの間にやってきたのか?
それよりも、なぜそんなに遠くにとまってるのか?
あわてて走って電車に乗り込む。
日曜日、母の日ということもあってか、電車の中はすでに人でいっぱい。
だったけど、私ひとり、とりあえず座れた。
瑞芳駅まで約1時間。
最後まで人は減ることなく、多くの人がまた瑞芳駅で降りた。
ここからは「九份」へも行くことができるから、多かったのか?
電車を降りると、「弁当〜!弁当〜!」と、とてもよく通る声でホームで駅弁売りをしていた。
なぜか、懐かしい感じがした。
十分へ向かう電車(んっ?汽車か?)に乗り換えると、車内のデザインがおもしろかった。
何を意味して、丸くデザインされたのであろう?
大きな鍵穴にしか見えんかったのだけど。
どうせなら、1人でも多くの人が座れるほうがいいような気がしたのは私だけか?
こちらの電車もすでに人でいっぱいだったが、今度は運良く2人座れた。
平渓線の車窓から見える景色は、東部幹線とはうって変わって自然がたくさんある。
落ち着くわ〜!
景色を楽しんでいると、線路のすぐ脇にお店がたくさん並んでいるのが見えてきた。
線路のすぐそばを歩いている人もいる。
危なっかしいたら、ありゃしない。
が、みんな平然としている。・・・生活の一部なのね。
そうこうしている内に、十分へ到着。
みんな降りるのかと思いきや、思ったよりたくさんの人は降りなかった。
みんなどこに行ったのだろう?
観光案内所らしきところで、地図をもらい「十分瀑布」をめざす。
その前に腹ごしらえをしなくては。
本によると、駅のすぐ近くの「呉記小吃」という店の鶏捲がおすすめ!とある。
さっそく、店を発見。
閉まっている。
またしても、撃沈である。
「弁当いらんかね〜!」って言われた時、必死の思いで我慢したのに。
こんなことなら、素直に買っておくべきだった・・・。
しょうがないから、途中にあるお店でかる〜く食べて昼食終了。
滝をめざす途中、ここの名物のランタン(天燈)を飛ばしているところに遭遇。
ランタンにはいろんな色があった。
それぞれの色に意味があり、願いをこめて天に放つのだそうである。
滝に着くまでには2つのつり橋を渡った。
<1つ目の橋>
<2つ目の橋>
歩行者用と線路が平行してかかっていた。
それにしても今日は暑い。
息をしても、暑い空気を吸い込まなくてはいけないから嫌になる。
汗だくになりながら、つり橋を渡り、川沿いの道を歩き、線路の脇を歩いて、やっと「十分瀑布」に到着!
そして、嫌な文字・・・。
田舎に泊まろう!(台北編)で、ここに来ていたデビィ夫人。
滝の近くまで行ってたな。羨ましいな。
私達も滝のそばで少しでも涼みたかったよ。
マイナスイオン浴びたかったな。
近くで見ると、きれいなんだろうな〜。・・・本日2度目の撃沈。
時間もあるし、平渓線の終点「菁桐」へ行ってみた。
統治時代に建てられた木造駅舎は、なんとも味がある。
可部線安佐町内にあった布駅みたいな雰囲気。(マニアックすぎる・・・!?)
ここでは何が名物なのかさっぱり分からず、ちょっと散歩して早めに駅へ戻った。
帰りは、是が非でも座りたい!
日差しのきつい中、ホームへも早めに出ていたにもかかわらず、最後までたちっ放し・・・。
あ〜疲れた〜。
今日、最後の1枚。
『つかれたの図』